数ある台湾のドリンクスタンドの中で、黒糖タピオカが美味しいという口コミでジワジワと人気を集め、高い人気を維持しながら店舗を増やしている珍煮丹(JENJUDAN)。
この記事では美味しい黒糖タピオカミルクを販売する台湾のジェンジューダンついて紹介します。
黒糖タピオカミルクの人気店、珍煮丹(JENJUDAN)
2018年頃、台湾人の友人に、
「ここの黒糖タピオカミルク、本当美味しいよ!今、すごい人気だよ!」
…と教えてもらったことがきっかけで知ることになった珍煮丹(ジェンジューダン)。
当時、台湾で暮らし色々なお店のタピオカミルクティーを飲んでいて、どのお店もあんまり変わらないと思っていたものの、はじめて飲んだ時にその美味しさに大きな衝撃を受けました。
その人気は留まらず、現在では台湾でトップクラスの人気を誇る有名店になっています。
士林夜市からはじまったジェンジューダン
2010年に士林夜市で始まった珍煮丹。
台北市内を中心に、新北市、そして台中市など店舗を広げています。
また、日本のほか、東南アジアなどにも店舗を増やし、海外進出しています。
店名の音があの俳優さんの名前に似てる
中国語がわかる方は「ジェンジューダン」という音を聞くと、ある俳優さんを連想する方がいるかと思います。
それは、葉問(イップ・マン)で主演を務めた俳優、ドニー・イェンさん。
珍煮丹がドニーさんの中国語名である甄子丹の音によく似ているためです。
ドニー・イェンさんと何か関係あるのかな?
…と思い、お店のFacebookをのぞいてみたら、ドニー・イェンさんの甄子丹という名前をもじっているということが書かれていました。
店名の由来
ドニー・イェンさんの名前の音をもじっているものの、元々の店名の由来は「將珍珠煮成仙丹」という言葉から取られたものになります。
仙丹(センタン)は不老不死の仙人になれる薬というもので、秦の始皇帝がかつて部下に命じて作らせようとしたという言い伝えがあります。
「將珍珠煮成仙丹」は、タピオカ(珍珠)を作って(煮)、仙丹にする(成仙丹)という意味なのですが、それぞれの頭文字を取り、珍煮丹と名付けられています。
一般的なタピオカの中には添加物がいっぱいのものも多いので、仙丹ではないですが、飲んで食べて健康的なものにしたいというお店の思いがあるのかなと思います。
天然黒糖と生乳を使った健康的な黒糖タピオカミルクティー
台湾のドリンクスタンドではコスト削減のため、コーンシロップなどの人工甘味料を多用していたり、タピオカミルクティーなどのミルク系の飲料に、生乳ではなくクリーマーが牛乳の代わりに使われているところが結構あります。
珍煮丹は健康志向に強いこだわりがあり、黒糖タピオカに使う黒糖は天然のもの、牛乳もクリーマーではなく、生乳を使っています。
クリーマーを使っているお店でも、代金を追加すれば生乳に変えてくれるところもあるので、気になる方は注文時にリクエストすると良いと思います。生乳は中国語で鮮奶(シェンナイ)です。
台湾・珍煮丹のメニュー
店内にきちんとしたメニュー表があるのですが、お店の前にあるこのような看板に人気メニューが書かれています。
- 黒糖系
- ラテ系
- 黒糖レモンなどのクラシック系
- 抹茶
- お茶系
また、季節限定のドリンクもあります。
看板メニューの黒糖タピオカミルク。
他にも色々なものがあります。
上の画像の中央にある、泰泰珍珠鮮奶茶も人気商品の一つです。
泰泰珍珠鮮奶茶はタイ式ミルクティーに黒糖タピオカを加えたものです。
看板メニューの黒糖タピオカミルクが美味しい!
珍煮丹の看板メニューである黒糖タピオカミルク。
はじめて珍煮丹を利用する時は、看板メニューの黒糖タピオカミルクを試してみることをおすすめします。
黒糖タピオカミルクの中国語名は黑糖珍珠鮮奶(ヘイタン ジェンジュー シェンナイ)になります。
黒糖タピオカの食感がたまらない!
他のドリンクスタンドにも黒糖タピオカミルクはあるのですが、珍煮丹は黒糖タピオカの美味しさが飛び抜けています。
モチモチとした食感で、黒糖の旨味やコクを十分に堪能することができる上、ミルクと絶妙なハーモニーを生み出しています。
一般的なタピオカの中には歯ごたえが固すぎて美味しくないもの、また単に添加物で作られただけの味気ないものもあるのですが、珍煮丹の黒糖タピオカは自然な味がして非常に美味しいです。
こちらは黒糖アールグレイラテ。
面白い組み合わせです。
ドリンクのカスタマイズ方法
台湾のドリンクスタンドでは大定番のカスタマイズ。
もちろん、珍煮丹でもカスタマイズが可能です。
こちらがカスタマイズ表。
一般的には店員さんが、
「甜度冰塊?」
というフレーズを使って、ドリンクのカスタマイズについて聞いてくることがほとんどです。
甜度冰塊(ティエンドゥー ビンクァイ)は冷たいドリンクを注文した時のカスタマイズを尋ねる時に使われる決まり文句で、甘さと氷の量を好きなように調整できます。
甜度調整
表の右側にある甜度調整は甘さの調整です。
一番上にある正常甜から下にいくほど甘さが弱まり、無糖は文字通り砂糖なしです。
甘さについては、どのお店も「正常甜」だとかなり甘いことが多いので、半糖(バンタン)でもちょうど良いくらいです。
甘さを極々控えめにしたい時は、微糖(ウェイタン)が選択肢になります。
冰塊調整
表の左側にある冰塊調整は氷の量や温度の調整です。
冰塊という言葉自体は氷という意味です。
氷なしという注文も可能で、この時は去氷と言います。
温かい飲み物をオーダーする時は、常温、温飲、熱飲から選びます。
それぞれ、ぬるい、温かい、熱いという違いがあります。
困ったら指差しでも大丈夫!
台湾の人たちはドリンクのカスタマイズに慣れているので、さらっと注文していますが、慣れていないと戸惑うこともあると思います。
ただ、注文時に最低限のことを伝えれば、全く問題ないので心配しないでください。
最低限のこととは、
- ドリンク名
- サイズ
- カスタマイズ方法
言葉で説明することが難しい場合は、メニュー表やカスタマイズ表を元に指差しで注文しても伝わります。
台湾には親切な店員さんが多いので、あまり心配する必要ありません。
台北にある珍煮丹の店舗情報
色々なところに店舗があります。
ただし、以前営業していたお店が閉店になっているケースも非常に多いので、最新の店舗情報は公式サイトで確認することをおすすめします。
大安復興店
住所:台北市大安區信義路三段200號
MRT大安駅のすぐそばにあります。
3番出口か4番出口の利用が便利です。
信義市府店
住所:台北市信義區忠孝東路五段17號之一
MRT市政府駅1番出口すぐ側にある店舗です。
中正南門店
住所:台北市中正區羅斯福路一段12號
MRT中正紀念堂駅2番出口のすぐ近く、魯肉飯で有名な金峰魯肉飯のそばにあります。
中正紀念堂に立ち寄った帰りに、金峰魯肉飯で食事をして珍煮丹で食後のドリンクを購入するというプランもおすすめです。
まとめ:黒糖タピオカミルクなら、ジェンジューダンが断然おすすめ!
少し前、夜遅い時間帯に珍煮丹に行った時の話ですが、注文しようとしたら「ごめんなさい、もう黒糖タピオカが売り切れちゃったんです」と店員さんに言われたこともあります。
そのくらい人気があるんだなと思い知る出来事だったのですが、珍煮丹の黒糖タピオカは本当に美味しいです。
色々なところにお店があるので、観光の合間などにお店に立ち寄って味わってみてください。
以上、台湾で人気の黒糖タピオカミルクのお店、珍煮丹についての紹介でした!