早い、安い、美味い
三拍子揃ったマレーシアのグルメスポットのMamak Stall(ママッストール)。
ロティチャナイやテータレッをはじめ、ナシカンダー、ナシゴレン、ミーゴレンなど、様々なローカルグルメを堪能できる場所です。
マレーシアのMamak Stall(ママッストール)とは?
Mamak Stall(ママッストール)は、マレーシアのインド系イスラム教徒の人が経営するお店を意味します。
Mamakの語源はタミール語。
タミール語本来の意味は「Uncle(おじさん)」になりますが、マレーシアにおいてMamakという言葉を使う時は、インド系イスラム教徒の人々やその料理を指します。
そのため、マレーシアのインド系イスラム教徒の人が経営するお店のことを、Mamak Stall(ママッストール)ではなく、単純にMamak(ママッ)と呼ぶこともよくあります。(食事をする時に「Mamakに行こう」という使い方をします。)
また、Mamakはシンガポールでもマレーシアと同じように使われている言葉になります。
Mamak StallとNasi Kandar
Mamak Stall(ママッストール)という時に連想する食べ物&飲み物は、
- ロティチャナイ
- テータレッ
- ナシカンダー
ごく小規模なMamakのお店は、ロティチャナイだけを販売しているケースもありますが、ある程度大きなお店になるとナシカンダーやナシゴレン、ミーゴレンなども取り扱っているケースが多いです。
Nasi Kandar(ナシカンダー)も、Mamakが起源になっている食べ物として有名です。
Mamak(ママッ)はどんなお店?
上述したように、小規模なものから大規模なお店まで、様々なMamak Stall(ママッストール)があります。
Nasi Kandar PelitaやOriginal Penang Kayu Nasi Kandarなどの大規模なお店は、フランチャイズ展開しているケースが多く、その多くはNasi Kandarを提供しているお店になります。
Mamak(ママッ)はインド系イスラム教徒やその人々が経営するお店の総称であり、店名がMamak Stallとなっているわけではありません。
基本的にはNasi Kandarという言葉を店名につけていることが多いものの、Bistro(ビストロ)という名称を使っているケースもあります。
例えば、クアラルプールにあるABC Bistro CafeやQ Bistro、Syed Bistroなども、Nasi Kandarを販売しているMamak Stall(ママッストール)になります。
Bistroという名称がついているNasi Kandar系のお店では、一部洋食メニューを取り扱っているケースもあります。
ただし、フレンチなど洋食を提供しているお店もビストロという言葉を使っていて、Bistro=Mamak Stallではないので注意してください。
Mamak Stallにはどんな食べ物&飲み物がある?
Mamak Stall(ママッストール)には、どんな食べ物や飲み物があるのか?
代表的なものとしては、
- ロティチャナイやムルタバなどのパン
- テータレッなどのドリンク
- ナシカンダー
- ナシゴレン
- ミーゴレン
- ビリヤニ
- ナシルマ
パン、ご飯、麺類、ドリンクが幅広く揃っています。
ロティチャナイ&ムルタバ
Mamak Stall(ママッストール)で食べるべきグルメの代表格はRoti Canai(ロティチャナイ)。
また、Murtabak(ムルタバ)もMamak Stall(ママッストール)の定番です。
テータレッ
Mamak Stall(ママッストール)で飲むべきドリンクはTeh Tarik(テータレッ)。
紅茶にコンデンスミルクを入れたTeh Tarikはロティ系のメニューと一緒に注文したり、辛いものを食べる時におすすめのドリンクです。
ナシカンダー
Nasi KandarもMamak Stall(ママッストール)で食べるグルメの定番です。
ただ、万人受けするRoti Canai(ロティチャナイ)に対し、Nasi Kandarは好き嫌いが分かれます。
ナシゴレン
炒飯のNasi Goreng(ナシゴレン)。
ナシゴレンにはオリジナルに加え、アンチョビを加えたNasi Goreng Kampung(ナシゴレンカンポン)やオムライスのようなNasi Goreng Pattaya(ナシゴレンパタヤ)などがあります。
ミーゴレン
焼きそばのMee Goreng(ミーゴレン)。
通常、Mamak Stallにはイエローヌードルを使ったMee Goreng(ミーゴレン)以外に、インスタント麺を使ったMaggi GorengやIndomie Goreng、ビーフンを使ったBihun Gorengなど、色々な焼きそばメニューがあります。
Maggi Goreng(マギーゴレン)はインスタント麺を中華鍋で炒めたものですが、Mamak Stall(ママッストール)にはインスタント麺をそのまま調理したスープ麺もメニューにあります。
ビリヤニ
Nasi KandarやNasi Gorengを販売しているMamak Stall(ママッストール)では、ビリヤニも販売していることが多いです。
チキン(Ayam/アヤム)、牛肉(Daging/ダギン)、マトン(Kambing/カンビン)を使ったビリヤニがあるケースがよくあります。
ママッを利用する時のポイントと注意点
いくつかポイントと注意点を紹介します。
Mamakではなくインド料理店に行く方が良いケースも
ママッストールではロティチャナイが定番ですが、お店によってNaan(ナン)、Dosa(ドーサ)/Tosai(トーセイ)、 Chapati(チャパティ)などを提供しているケースもあります。
ナンやタンドリーチキンが目当てであれば北インド料理店、Tosai(トーセイ)であれば南インド料理店に行くと美味しいものがあることがあります。
ただ、Mamakでも大抵は美味しいので、このあたりはあまり気にしなくても良いかもしれませんが、色々なお店を試してみると新しい発見をすることがあります。
衛生面について
ママッストールのなかにはお店によって衛生面や周りの環境が気になり、どうしても受け入れ難いと感じてしまうケースがあると思います。
潔癖症の人にはあまりおすすめしない場所ですが、それでもMamakで食事がしたい場合はフランチャイズ化している大手のお店が比較的使いやすいと思います。(ショッピングモールに入っているお店もあります)
クアラルンプールにあるMamak Stall
便利なロケーション別にいくつか紹介します。
KLCC周辺にあるお店
総合的な評価でおすすめのお店はNasi Kandar Pelita。
KLCCからそれほど遠くない距離にあるJalan Ampangにある店舗は、広々としていて開放的な雰囲気があります。
KLセントラル駅周辺にあるお店
空港から電車を乗り継いでくる観光客の人にとって便利なロケーションであるKLセントラル駅。
KLセントラル駅近くにあるMamakとしてはOriginal Penang Kayu Nasi KandarやABC Bistro。
Original Penang Kayu Nasi KandarはショッピングモールのNu Sentralのなかに入っています。
ABC Bistro CafeはNu Sentralの対面の高架下にあるお店になり、こちらも駅近のロケーションにあります。
ただ、味についてはPelitaの方がOriginal Penang Kayu Nasi KandarやABC Bistro Cafeよりも美味しいと感じています。
また、KLセントラル駅近くにあるBrickfields(ブリックフィールズ)はリトルインディアがある場所で、Mamakよりもインド料理のレストランが多い場所なので、インド料理が食べたい時に便利なスポットです。
Bangsar(バンサー)周辺にあるお店
Bangsar(バンサー)周辺は、Mamakのお店もインド料理のレストランも多いエリアになります。
Mamakであれば、
- Nasi Kandar Pelita
- Q Bistro
- Syed Bistro
- Original Penang Kayu Nasi Kandar
- MAHBUB
…などがあります。
Q BistroやOriginal Penang Kayu Nasi Kandarは一般的なMamakより少し高めの価格設定で、Nasi Kandar PelitaやMAHBUBは安いです。
Syed Bistroはビリヤニとムルタバが美味しく、MAHBUBはロティ系のメニューが美味しいです。
また、MAHBUBと同じ並びにあるBala’s Banana LeafはMamakのお店ではなく、バナナリーフカレーを提供する南インド料理のお店になりますが、こちらのお店のRoti系のメニューも美味しいです。(Appamが特に美味しいです。)
まとめ
安くて美味しいものが多いマレーシアのMamak Stall(ママッストール)。
Roti Canai(ロティチャナイ)とTeh Tarik(テータレッ)はマレーシアで絶対に食べるべきローカルグルメであるため、そんな時はMamakに立ち寄ってみる形がおすすめです。
以上、マレーシアのMamak Stall(ママッストール)についての紹介でした!