【径山茶】爽やかで心に沁み入る味。日本茶のルーツとなる中国緑茶が美味しい

日本の茶道の起源になっていると言われる中国の径山茶

中国浙江省を代表する「浙江十大名茶」の一つである径山茶

日本茶や茶道の起源になったとも言われる場所で作られる名茶として知られています。

この記事では、径山茶の概要とその味について紹介します。

径山茶とは?

径山茶の茶葉

中国浙江省杭州市余杭区の名産品として知られる径山茶(Jìng shān chá)

径山一帯で作られているお茶で、余杭径山茶や径山毛峰茶と呼ばれることもあります。

径山茶の茶摘みには、先端の芯の部分とその下にある2枚の葉を摘む一芯二葉いっしんにようという厳格な規定があり、新鮮で柔らかい部分の葉を摘むことから、その味も非常にまろやかです。

径山茶の茶葉にお湯を注いだ直後

径山茶の茶葉は、細長い形状をしています。

径山茶の茶葉にお湯を注ぎ、茶葉が開いているところ

お湯を注ぐと茶葉がゆっくりと開き、新緑のみずみずしい色味と風味を楽しむことができます。

日本茶の元になったと言われる径山茶の歴史

日本のお茶や茶道の歴史と関わりを持つと言われる径山茶

そんな径山茶の歴史は唐の時代にまで遡ります。

禅寺で作られていたお茶が起源

745年、法欽が径山で径山禅寺(径山寺を開山し、周辺でお茶を育てはじめました。

数年後、禅寺一帯は茶畑となり、これが径山茶として名を馳せます。

唐の時代に径山茶が存在し、既に名茶となっていたことは、陸羽が著した『茶経』に記されているほか、南宋の時代には皇帝に献上されたお茶であると記載している文献もあると言われています。

日本への伝播-日本茶や茶道との繋がり

日本茶の起源説として、最澄や空海をはじめ、遣唐使や日本から中国に渡った修行僧がお茶の種を持ち帰り広めたという説があり、奈良時代や平安時代には中国から日本にお茶が持ち込まれていたことになります。

径山寺には日本から禅宗を学びにくる修行僧が多く、ここで径山茶にであい、日本に持ち帰ったものが日本茶になったのでは?と言われています。

径山茶宴と日本の茶道

径山寺では僧侶による茶宴が行われていて、この茶宴の文化やそこで使われていた道具が日本の茶道に影響を与えたと考えられています。

日本に抹茶の飲み方を広めた人物として、平安時代末期から鎌倉時代初期の僧侶である栄西が有名ですが、栄西は修行に行った南宋でお茶の飲み方を学び、日本に広めたと言われています。

径山茶はどんな味?

径山茶の味

清々しさを覚える爽やかな風味です。

また、清らかで澄んだ味のなかに、ほのかな甘みがあります。

聞香杯は青茶の香りを楽しむ時に使う茶器の1つですが、径山茶は香りがすごく良いので、聞香杯を使うとよりその香りを楽しむことができます。

美味しく飲むためのポイント

径山茶を美味しく飲むためのポイントは、

  • 温度

100℃に近い沸騰した熱々のお湯を入れると、えぐみや渋みが出てしまいます。

一方、80℃くらいのお湯を使って茶葉が広がるのを待ってじっくり淹れると、旨味と優しい甘み&苦味、澄んだ風味を引き出すことができます。

また、繊細な風味を持つ径山茶は使用する水も重要で、水道水ではなく浄水器を通した水を使うと、旨味が際立って美味しく飲むことができます。

さらに、茶壺に茶葉を入れて飲むよりも、茶杯に茶葉を直接入れてお湯を注ぐ形が径山茶の風味をより楽しむことができるので、茶杯利用がおすすめです。

まとめ

中国の緑茶と言えば、中国十大名茶の1つであり、浙江省杭州市を代表するお茶の龍井(ロンジン)が有名ですが、径山茶もすごく美味しく、「こんなに美味しいんだ!」と感動を覚えました。

日本で販売されている中国緑茶は龍井が多く、径山茶はなかなか手に入れにくいと思いますが、中国に行く機会があれば、ぜひ購入してみてください。

以上、径山茶についての紹介でした!

中国緑茶の龍井茶の味の特徴
台湾烏龍茶を注いだ茶器
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