台湾で人気の麺商品と言えば、KiKiや曾拌麵。
どちらも台湾の有名人が携わるブランドとして人気を博していますが、福忠眷村醬麵も台湾の著名人がプロデュースする乾麺シリーズとして知られています。
この記事では同商品の詳細についてご紹介します。
目次
福忠眷村醬麵とは?
福忠眷村醬麵は福忠字號から販売されている乾麺シリーズ(まぜ麺)です。
2018年10月現在、福忠眷村醬麵には以下の3フレーバーがあります。
- 塔香鮮味(台湾バジルフレーバー)
- 醋香椒麻(酢&椒麻フレーバー)
- 蒜香麻醬(ガーリックフレーバー&ゴマペースト)
有名TVプロデューサーによって立ち上げられたブランド
台湾の有名テレビプロデューサーである王偉忠さんとそのお姉さんである王蓉蓉さんによって立ち上げられた福忠字號。
王偉忠さんは台湾の人気テレビ番組「康熙來了」のプロデューサーとして有名な方です。
康熙來了は2016年に終了してしまいましたが、12年間に渡って人気を博した番組であり、台湾やその他の中華圏で非常に知名度の高いバラエティ番組です。
故郷の味・おふくろの味を再現
王偉忠さんと王蓉蓉さんの出身は台湾の嘉義(ジャーイー)。
嘉義にあった眷村、「建國二村」がお二人の故郷です。
建國二村という地域は現在はなくなってしまったものの、外省人の第二世代である王偉忠さんと王蓉蓉さんを中心に、台湾の「眷村菜」として故郷の味やお袋の味を再現しようというコンセプトで立ち上げられたものが福忠字號です。
福忠字號の公式サイトによると、幼い頃からお母さんの料理のお手伝いをしていた王蓉蓉さんはそのお袋の味を受け継いだ人であり、福忠字號の商品開発のキーパーソンとも言える人です。
眷村が意味するもの
ブランド名の一部になっている眷村(juàn cūn)は、台湾の外省人が住むエリアを意味する言葉です。
台湾において外省人は、戦後に中国大陸から台湾に移り住んだ人やその子孫を指します。
戦後、台湾に移住した外省人の多くは、中国における軍人・政府官僚・公務員などのいわゆるエリート層で、これらの外省人がまとまって住むことができるようにと作られた居住エリアが眷村です。
台湾で食べる人気グルメになっている小籠包や牛肉麺は、外省人によって中国から台湾にもたらされたと言われています。
Wikipediaに眷村についての解説があるので、詳しく知りたい場合はチェックしてみてください。
あの有名な台湾の観光スポットも実は眷村
台湾が好きな方は眷村という言葉を聞くと、台中にあるレインボービレッジ(虹の村)として知られる彩虹眷村を思い浮かべる方も多いと思います。
その絵のカラフルさから、インスタ映えする・フォトジェニックということで人気になっている観光スポットです。
彩虹眷村もその名の通り眷村で、元々政府の再開発計画のため取り壊しの予定があったエリアですが、現在ではその人気から保存対象となっています。
その他に台北101の近くにある観光スポット、四四南村も元々は眷村だったエリアです。
福忠眷村醬麵をレビュー
前置きはこのくらいにして、ここからは福忠眷村醬麵のレビューをします。
今回レビューする商品は蒜香麻醬。
本当は塔香鮮味か醋香椒麻を購入しようと思っていたのですが、ゴマだれベースの汁なし麺が食べたい気分だったので、蒜香麻醬をチョイスしてみました。
こんな個装になっています。
乾麺に3つのソースというセットになっています。
ソースは以下の3種類あります。
向かって左から…
- ゴマだれ
- にんにくオイル
- 醤油だれ
蒜香麻醬の作り方
普通の乾麺と同じ調理方法です。
- 鍋に水を入れて沸騰させ、その中に麺を入れる
- 中火で5〜6分茹でる
- 水を切った後、ソースと麺を混ぜる
麺を茹でてソースをかける、これだけです。
実食レポ
こちらが完成した蒜香麻醬。
パッケージに記載されている説明書きによると、好みに応じて卵、青ネギ、にんにくを加えても良いそうです。
にんにくオイルが味の良いアクセントになっていて、一般的なゴマだれソースの麺を食べる時よりも「にんにくが効いてる!」と感じることができるテイストになっています。
ゴマだれに使われている胡麻は台東産のもので、非常にリッチな味わいです。
蒜香麻醬は全く辛くないので、辛いものが苦手な方は食べやすい反面、辛いものが好きな方は少し物足りなさを感じてしまうように思います。
そんな時はラー油やチリペーストを加えてアレンジするか、蒜香麻醬よりも別のフレーバーを選択した方が良いかな…と思います。
こちらは王偉忠さん自身が出演している福忠眷村醬麵についての紹介動画です。
動画は以下の内容で構成されています。
- 王偉忠さんが嘉義に帰省して、子供の頃に親しんだ眷村麵を食べている
- 同じ味を再現しようとして商品開発を進める
- 実際に蒜香醬麵を作っている
動画の中で調理しているように、卵や野菜、そしてピリ辛のソースを加えて、自分の好みの味にアレンジするとより美味しくいただくことができます。
福忠眷村醬麵の価格
1袋(4パック入り)でNT$249(原価)です。
3つのフレーバーの価格はどれもNT$249で統一されていますが、福忠字號の公式オンラインショップ上では期間限定で一部値引きされているものもあります。
ちなみに、台湾カルフールのオンラインストアで価格をチェックしてみたらNT$198になっていたので、スーパーの方が安い価格になっています。
福忠字號の店舗情報
住所:台北市大安區光復南路260巷47號
台北の大安区にある実店舗では、乾麺の他、ソース&調味料などの販売をしています。
土日や祝日は定休日になっているので注意してください。
類似品(その他の汁なしまぜ麺)との比較
汁なしまぜ麺の乾麺カテゴリーの中で、同じようにウネウネ&クネクネしたコシのある乾麺商品を持つ人気ブランドとして曾拌麵や老媽があります。
それぞれフレーバーが違うので単純に比較することが難しいのですが、麺の食感の良さとタレの美味しさで万人受けするものは曾拌麵かな…と感じています。
価格も曾拌麵の方が安いです。
私自身、これまでに色々試した中で実際に食べて「これ、美味しい!」と感動があった商品は曾拌麵の蔥香椒麻とKiKiの椒麻拌麵の2つです。
蔥香椒麻も椒麻拌麵もゴマだれではなく、椒麻フレーバーであるため、福忠眷村醬麵の蒜香醬麵とは異なる味ですが、美味しさの面で言えばトップ2に挙げられるくらい美味しいです。
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まとめ
この記事では「福忠眷村醬麵」の商品レビューに加え、商品に関連するキーワードとして眷村や外省人という台湾ならではの言葉の意味も説明してみました。
彩虹眷村や四四南村を訪れる際はこのような歴史的背景を事前にチェックしておくと、単に「おしゃれ」や「インスタ映えする」という見方だけではなく、また違った角度から観光を楽しむことができると思います。
以上、福忠眷村醬麵についての紹介でした!
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